かくして、私はかつての確信 —ハードウェアとソフトウェア、サービスを統合した魅力的なプロダクトの提供— に立ち返ります。もちろん私自身、その困難さは理解しています。創造的融合には労力とコストが必要ですし、達成には長い時間を要するでしょう。
最初の試みは拙いかもしれません。しかし、私ひとりではなく、理想を持った開発者たちが集えば、やがては心躍るようなプロダクトを創造できるはずです。200年前に形となったものが、今できないはずはないのです。では、そのために私は今何をなすべきか。至った結論とは、恐れずに初めの第一歩を踏み出すこと、できるだけ多くの人々に参加を呼びかけることでした。
そのための器こそ、アノドスです。確かに会社としての形態を取ってはいます。しかし、アノドスの本質とはハードウェア、ソフトウェア、サービスの開発者と、お客様に開かれている創造的なコラボレーションユニットです。その目的はただひとつ。理想と情熱を持ち寄って、200年後の人々を微笑ませるようなプロダクトを創造していくこと。私の言葉にシンパシーを覚えた皆さんと、アノドスという器を満たしていくことを願ってやみません。
森 栄樹
CEO / クリエイティブディレクター